プレゼンシートの役目
「スライデュメント」という言葉があります。これは、「スライド」と「ドキュメント」という2つの言葉を組み合わせた造語です。例えば、こんなイメージのものです。
これは決して特殊なものではなく、むしろ、皆さんが普段よく見かけるものだと思います。
さて、この「スライデュメント」ですが、これは「プレゼンシート」とは異なるというのがここでのポイントとなります。
このスライデュメントをプレゼンの現場で使用した場合、例えば下記のようなことが多く起こりえます。
1)スライドと全く同じものを手元資料として配布している。
2)スライドの文字を棒読みする。
この場合、聴衆はプレゼンターのスピーチではなく、スライドの文字、もしくは手元資料を読むことに集中するようになります。つまり、プレゼンターに対して意識は向かいません。
しかしこれでは、プレゼンの価値は限りなく小さくなってしまいます。なぜなら、はじめから資料を配布して各自に読んでもらえばいいからです。
プレゼンの価値、それは本来、「当日、その場においてプレゼンター自身から発せられるもの」から作られます。例えば、プレゼンターのメッセージ等。だからこそ、聴衆の前に映し出すものは、このプレゼンターのメッセージ等を補強、補助するものでなければなりません。
それがプレゼンシートの役目で、それは本来スライデュメントとは異なるものになります。
プレゼンには「本質」を押さえた「テクニック」が必要です。
このページでは、プレゼントの基本となるテクニックを中心にご紹介しています。しかし、単に表面的なテクニックを磨くだけではプレゼンは上達しません。テクニックの背後にある「本質」を理解すること。本質を押さえた上でテクニックを活用することがとても重要なポイントとなります。クリエイティブ・プレゼンテーション講座では、この「本質」を深く学ぶ体験をしていただければと思っています。